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自己肯定感向上ワークショップ 〜キャリア教育夏の特別編第一講〜

昨日、キャリア教育夏の特別講座を実施しました。

1回目のテーマは「自己肯定感の向上」です。

高校生の約65%が自分のことが好きじゃないという調査結果があったりと、世の中にも自己肯定感が低い人が多い気がします。

この自己肯定感が低いとどういうことになってしまうのでしょうか。

アメリカで行われた心理学の研究によると、私たちは1日に6万回の思考を行っているそうですが、そのうちの約80%、約4万5000回は、ネガティブな思考になりがちであることがわかっています。

だからといって、ネガティブな考えを持つことが悪いことではありません。「できるかな?」「疲れちゃうかな?」といった考えは、失敗や危険から遠ざけ、助けてくれる大切な信号です。問題は、その信号を受けたときに自己肯定感が低い場合です。

例えば、大切な企画を提出する会議に5分遅れて会議室に入ったとします。あなたが席に座ると、上司と目が合いました。自己肯定感が低いと「ヤバい、怒ってる?」と不安になり、この瞬間を苦痛に感じます。ところが自己肯定感が高ければ、「私の企画が期待されている?」と前向きに解釈し、積極的に行動することができるのです。

冒頭のような変化を感じたら、自己肯定感が低くなっているサインです。それは一時的なものかもしれませんが、こうしたネガティブな感情を放ったらかしにしておくと、「自動思考の罠」という負のループに陥ってしまう可能性もあります。

自動思考の罠に陥ると、新しいことにチャレンジしようと思っても、「どうせまた失敗する」とすぐ行動にブレーキをかけてしまいます。後ろ向きな判断で行動が消極的になるとともに、自分や周囲に対するネガティブな感情が高まり、自己肯定感が低空飛行を続けてしまうのです。

誰だって最初は初心者です。自分ならできるのではないか→やってみる→失敗する→どうすればうまく行くか考える→できるようになる、そして次へ。この成長スパイラルに入るために自己肯定感は必要です。

今回のワークショプでは、まずアイスブレイクで「漢字自己紹介」をしました。

これは、自分を漢字一文字で表し、どうしてこの漢字にしたかなどを言って自己紹介をするやり方です。

「笑」「怒」「純」など、みんな様々な漢字が出てきました。

ちなみに僕は「純」です。誰に対しても偏見なく接することができ、少年のように純粋にできないことはないと考えていることがその理由です(笑)

そして、本題のワークショップでは、「相手の良いところ探し」をやりました。

まず、褒められる側と褒める側に分かれます。褒める側は「好きな色は何ですか?」「なぜ青が好きなんですか?」「海が好きな理由は何ですか?」など、相手のいいところを引き出すような質問をしていきます。

そして付箋に「青いいね」「自然が好きいいね」などを書いて相手の紙に貼っていきます。

この時のポイントは、些細なことでもいいねと思ったら書くことと、質問をたくさんすることです。

制限時間は片方10分で良いところを30個見つけるというルールでやっていきました。

褒めることにも褒められることにも慣れていないようで、最初は恥ずかしそうでした。しかし、慣れてくるとスラスラかけるようになっていき、10分以上かかったものの、全員が30個書くことができました。

人から褒められるというのはやはり嬉しく、褒めた方も嬉しい気持ちになります。双方にとって褒めるということは意味のあることです。

参加した学生も「相手の質問に答えているときに日頃自分がどういう風に考えているかなどを再確認できたし、褒められるのは嬉しかった」と言っていました。

そして最後に、「劣等感と劣等コンプレックス」の話をしました。

「劣等感」自体は悪いものではありません。しかし、これが「劣等コンプレックス」になってしまうと要注意です。

僕自身の話になるのですが、僕は活躍している人たちをみると「あの人たちに負けないように頑張ろう」と思います。こういう風に他人と比べて自分が劣っていることを認め、それを補うために努力をする原動力に「劣等感」はなります。

しかし、高校時代の僕は、自分よりも勉強ができる人たちをみて、「勉強は勉強が好きな奴だやればいい」と考え、努力を怠りました。このように、現実から逃げるために劣等感を使うことを「劣等コンプレックス」と言います。こうなってしまってはダメです。努力をしないので成長はありません。

自己肯定感を高くもち、自分自身を認め、できないことがあっても諦めずに努力をし続ける。何が自分のためになるのかを常に考えて行動してほしいということを伝え、今回の特別講義は終わりました。

今回参加した2名も満足をしていたようで何よりです。

次回の講義は8月2日(金)20時~21時。

テーマは「自己認識」です。

「己をシリ、敵を知れば百選あやうべからず」という言葉がある通り、自分を知ることはても大切です。しかし、日本では就活まで中々そのことを考える機会はありません。早い段階から自分と向き合うことができればきっとあなたの成長は加速します。

定員は20名なのでまだまだ空きはあります。ゼミ生はもちろん、ゼミ生でない方も可能な限り対応させていただきます。ご予約お待ちしております!

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